遠回りして帰りたくなる。プジョー208 GTi(2017年式/6MT)車検のついでに

車検でお預かりしたプジョー208GTi。
移動のついでに少し走らせてみたら、思わず遠回りして帰ってきてしまいました。

運転が楽しいのは「安心した時」と「興奮した時」

運転していて楽しいと感じるのは、安心した時と興奮した時だと思います。あくまで個人の感想ですが。
 

車も少ない広い道で、時間に追われずゆったりと運転している瞬間は、
「ああ、車っていいなぁ」としみじみ思ったりするのです。
 

誰にも邪魔されない空間。疲れずに目的地の前まで到着できる快適さ。
それだけで、充分に“いい時間”になります。
 

いま、わざわざ「操る喜び」を選ぶ意味

 

車がお金持ちの道楽ではなくなってから半世紀以上経ちました。
そんな時代に、わざわざ快適さよりも「操る喜び」を求める人はどれだけいるのでしょうか。
 

スポーツカーも売れなくなり、時代はハイブリッド車から電気自動車へ移り変わろうとしています。
欧州でさえ今やマニュアルトランスミッションの車は激減しました。
運転は楽しむものから、いかにコストを抑えるものかに変わってしまった――そう言ってもいいのかもしれません。
 

今回運転する機会に恵まれたのは、そんな“古き良き時代”の象徴のひとつでもあるフレンチホットハッチ。
プジョー208 GTiです。
 

フランス車は、なぜ“小排気量で気持ちよく走る”のか

 

フランス人は小排気量を好む――分かりやすく言うと、「小さいエンジンであるほど良い」という価値観が根付いていると言われます。
その背景のひとつとして、排気量(エンジンの大きさ)に応じて税負担が変わる仕組みがあり、なるべく小さなエンジンで車を作る方向へ進化してきた、という話もあります。
 

小さいエンジンでも気持ちよく走れるように工夫が重ねられ、結果としてマニュアルトランスミッションが広く使われてきた――
そんな土壌があったのかもしれません。


208GTiに戻ります。日本の道に“ちょうどいい”208ps

 

208GTiのエンジンは、1.6リッター+ターボで208馬力。
このパワー感が、日本の道路事情にピッタリです。
 

  • 5000回転までスムーズに吹け上がる
  • 排気音を楽しんでも、法定速度の範囲でしっかり“遊べる”
  • 高速道路でも、ターボを効かせれば楽々巡航できる
  •  

そして何より、車両重量は約1200kg。
全長3975mm × 全幅1740mmのサイズは、日本の町中でも十分コンパクト。
コンビニの駐車場でも、細い路地でも、ストレスはほぼゼロ。
軽いは正義なのです。
 

スポーツモデルなのに、街で優しい

 

スポーツモデルと言われて想像する“乗りづらさ”は皆無で、街乗りからプジョーの走りの良さを楽しめます。
 

軽いハンドリングと、低速トルク豊かな扱いやすいエンジンで、ご機嫌に運転するだけで、まるで運転が上手くなったように感じます。
 

安心して乗れる扱いやすさと、エンジンを回して遊ぶ楽しさ。
「運転する楽しさ」と「安心して乗れる快適さ」を同時に味わえる――
とてもいい車だと思います。
 

最後のマニュアルトランスミッションが乗れる年式は2017年式あたり。
個体によってはメンテナンスが必要になってきますが、それでも気に入って乗り続けている人がいるのも、この車の魅力だと思います。
 

毎日を、ちょっとした冒険に変えてくれる

 

毎日の通勤や買い物でさえ、ちょっとした冒険に変えてくれる。
そんな車が好きな方に、ぜひ一度乗ってみてほしい一台です。


買うならここを見る:長く楽しく乗るためのポイント

 

購入するポイントとしては、次の2つが大切だと思います。
 

  • 電装系やオイル漏れなど、何かあった時に相談に乗ってくれる販売店(または整備先)を見つける
  • マメなオイル交換と点検を続けて、コンディションを保つ

“楽しい”は、手をかけるほど長持ちします。
そしてこの車は、その手間ごと愛せる人にとって、毎日を確実に楽しくしてくれる一台です。